木星と土星のアスペクト
拡大を象徴する「木星」と制限をかける「土星」の組み合わせです。
どちらも社会を表す天体なので、社会的な能力に関係するアスペクトです。
木星と土星のコンジャンクションは約20年に1度の周期で起きる会合で、「グレートコンジャンクション」とも呼ばれています。
社会的な変化を起こすとされているため、大変注目を集めるイベントです。
特に2020年の年末に起きた「グレートコンジャンクション」は、地の星座から風の星座へ切り替わる約200年に1度の節目ということもあり、「風の時代」が始まる大きな変わり目として注目されました。
木星と土星 0度 コンジャンクション
2つの天体がホロスコープ上でぴったり重なる状態をコンジャンクション(合)と呼びます。
木星と土星はどちらも動きの遅い天体なので、重なるのはおよそ20年に一度。この現象を「グレートコンジャンクション」と呼びます。
近年では1961年、1980~81年、2000年頃に起きているので、この時期に生まれた方が出生図に「グレートコンジャンクション」を持っていると思います。
木星と土星はどちらも社会を表す天体です。
木星は拡大を象徴し、大きいビジョンを夢見て幸運を手に入れる天体です。
反対に、土星は制限を象徴し、現実的な目標に向かって努力を惜しまない天体です。
対極的な性質を持つ天体同士ですが、どちらも社会的な成功に欠かせない性質をもっています。
2つの天体のバランスを取ることができれば、社会で強い個性と能力を発揮出来るでしょう。
土星の拘束力に慣れない若い頃は、なかなか成果が出なくてもどかしい思いをするかもしれません。
または、早く自分の地位を築いても、一度それらを手放して自分と向き合う瞬間がやってくるでしょう。
35歳を超えたあたりから、自分の納得がいく形での社会的な活動をしていけそうです。
それまでに知識を増やすことで、より確実な成功を手に入れるでしょう。
木星は大きいビジョンを夢見るので、「なりたいものには何にでもなれる」と信じています。
土星は反対に懐疑的な天体なので、一度は木星のビジョンを否定でしょう。
しかし、勇気を持って自分のビジョンを信じれば、土星は夢を叶えるまでの現実的な道を示してくれます。
計画を立て、それに伴う責任感と忍耐を与えてくれるでしょう。
木星は拡大する性質があるので、土星の批判精神が極端に強くなることもあります。
この世代は道徳観が強い傾向があり、自分に対してやや厳しすぎる人が多いようです。
時には木星の楽観的な考えを信じて、ゆっくり進んでいくことが良いでしょう。
法律や教育、経済、マネージメントなど広い分野に適性があり、習得が早い人が多いです。
チームワークの良い職場づくりに貢献したり、リーダーとしてチームを率いたりと、仕事での活躍が期待されます。
木星と土星 120度 トライン
社会を表す「木星」と「土星」が調和の取れた角度で結ばれています。
このアスペクトを持つ人は、ビジネスセンスに恵まれるでしょう。
木星はビジョンを描く力があり、幸運の象徴でもあります。
そして土星は責任感と計画性がある天体なので、木星の夢を実現化する力を持っています。
先見の明があり、ビジネスチャンスをつかむ力は十分に備わっているでしょう。
教育や法律、ビジネス、政治などあらゆる職種で成功する素質があります。
チームでも目立つ存在なので、自然とリーダーを任されそうです。
責任感があり、かつ楽観性も兼ね備えているので、みんなから好かれるリーダーになるでしょう。
真面目で勤勉な性格なので、周りもあなたが出世することに納得するはずです。
社会貢献や人を助けることにやりがいを感じるでしょう。
木星と土星 90度 スクエア
天体同士が90度の角度に位置すると、緊張感のある関係になります。
木星は「ビジョン」を持ち、自分の可能性を信じる力をくれる天体です。
反対に土星は「現実的な考え」から、自身を律しようとする天体です。
スクエアのアスペクトでは、土星が木星に対して制限を与える関係になります。
木星は「自分は何でもできる」と信じて夢を描くのに、土星はそれを否定し、現実を見るよう強要してきます。
ですからこのアスペクトを持つ人は、周囲から価値観を押しつけられるような、居心地の悪さを感じることがあるでしょう。
家族や教師から自分のやりたいことを否定され、大人になってからは上司から厳しく指導されるかもしれません。
楽観的で豊かな想像力にブレーキがかかる状態なので、若い頃は特にもどかしい思いをするでしょう。
しかし、大きな夢を叶えるためには、責任や忍耐が伴います。
若い頃に忍耐力を養うことによって、このアスペクトを持つ人は、自分の夢を実現するに十分な力を得ることができます。
土星による拘束力はだんだんと弱まっていくので、成熟していくにつれて夢を現実のものにしていけるでしょう。
現実的な側面が全てのように見えても、自分の理想を信じてみましょう。
様々な仕事の分野で才能があり、プロジェクトを成功に導く計画性を持っています。
やりたいことを見つけたら、まずは自分の才能を信じてみましょう。
木星と土星 180度 オポジション
天体同士が180度で、向き合うように位置するアスペクトがオポジションです。
木星は前向きな楽観性を表し、希望や自信にあふれた天体です。
反対に土星は、規律を重んじる、現実的で批判的な天体といわれています。
木星と土星のオポジションを持つ人は、これら相反する両方の性質のバランスを取っていくことになります。
バランスを取ることは難しいので、どちらかの性質を自分の役割とし、もう一方を周囲の人に投影することが多いようです。
例えば木星の性質が強いとすると、楽観的で自分を甘やかす傾向が強くなり、周囲から何かと指導を受ける立場になるかもしれません。
反対に土星の性質が強いと、真面目で誠実な性格になりますが、周囲ののんきな態度にイライラするかもしれません。
木星と土星、矛盾した両天体の性質に対して、自分だけのバランスを見つけることが目標となります。
このアスペクトを持つ人は社会に変化を起こし、良い未来を築きたいという衝動があるでしょう。
木星が表す楽観性や信じる心、そして土星が表す忍耐と責任は、すべて社会で必要な力ですから、使いこなすことで理想的な社会活動をしていけそうです。
自由で革新的なアイディアを思いついたり、より自由な表現方法を提案たり、新しい風を吹き込みます。
すぐに満足のいく結果がでなくても、決して焦らないようにしましょう。
じっくりと自分の能力を磨いていく、大器晩成型のアスペクトです。