くわしく解説!「Tスクエア」の意味と使い方

Tスクエアとは

Tスクエアは、オポジション(180度)にある2つの天体が、ともにスクエア(90度)にある第3の天体にアスペクトすることで形成されます。

オポジションとスクエアは、どちらも「ハードアスペクト」と呼ばれる、緊張感のあるアスペクトです。

Tスクエアが形成されることで、その緊張感はさらに増します。

どの天体も一歩も引かずに、それぞれ優位に立とうとしているような関係です。

 

出生図にTスクエアを持つ人は、前に進めないような葛藤を感じるかもしれません

目標に向かっていても、別の方向へ引っ張られるような感覚があるでしょう。

それは、Tスクエアに秘められた、強力なエネルギーによるものです。

ハードアスペクトは、使いこなすのは難しくても、出生図の持ち主の行動意欲をかきたてる役割も担っています。

大きな決意をもって、Tスクエアを使おうとすれば、その強力なエネルギーを自分のものにできるでしょう

 

Tスクエアの使い方

Tスクエアでは、3つの天体が、思い思いの方向へ向かおうとするので、バランスを取るのは容易ではありません。

特に、両方からスクエアにはさまれる、中間点となる天体が、最もプレッシャーを感じることになります。

中間点となる天体やその星座をなるべく意識して使うと良いでしょう。

 

まずは、Tスクエアを3つのパターン(3区分)に分けて考えてみましょう。

Tスクエアは大きく分けて、活動宮固定宮柔軟宮の3つのパターンに分けられます。

出生図にあるTスクエアがどのパターンにあるかが分かれば、使い方を考えやすくなります。

 

活動宮のTスクエア

牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座のうち、3つの星座で形成されるのが「活動宮のTスクエア」です。

これらは始まりの星座であり、Tスクエアの持ち主に「新しいことを始める意欲」を授けます。

しかしその分、先へ先へと急ぎすぎて、せっかちな性格が前に出るかもしれません。

無理のしすぎや、危険をかえりみない行動にはくれぐれも注意しましょう。

目的のはっきりしないままでは、せっかくの活動宮のエネルギーを浪費してしまいます。

それでも、すぐに何かを成しとげようとするのではなく、時には一旦立ち止まってみるのもよさそうです。

「これなら全力を出せる!」と思える目標がみつかれば、いよいよTスクエアの力を発揮するときです。

目標が定まったとき、活動宮のTスクエアは計り知れないパワーを生み出します。

エネルギッシュに自分の進むべき道を切り開いていけるでしょう。

 

固定宮のTスクエア

牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座のうち、3つの星座で形成されるのが「固定宮のTスクエア」です。

価値観のはっきりしている星座の集まりなので、Tスクエアの持ち主に、何事にも動じない「意志の強さ」を授けます。

しかしながら、各星座に異なる主張がある分、バランスを取ることの難しい複合アスペクトです。

克服するためには、困難に直面した際に、ひとりで悩まずになるべく人と共有することが大切です。

他の人のアイデアを借りたり、アドバイスを受けることで、予想外の解決策が見つかる可能性があります。

「こういう方法もあるのか」と気づくことで、その時抱えていた頑なな考えが解けていくこともあるでしょう。

固定宮は一歩踏み出すのに時間がかかるグループですが、一度動き出せば必ず最後までやりとげます。

素晴らしい集中力と不屈の精神で、必ず成功を勝ち取るでしょう。

 

柔軟宮のTスクエア

双子座、乙女座、射手座、魚座のうち、3つの星座で形成されるのが「柔軟宮のTスクエア」です。

このグループは、変化に強い星座の集まりなので、Tスクエアの持ち主に、どんな状況でも臨機応変に対応する「適応力」を授けます。

ただし、どんな環境にも馴染め一方で、目標をひとつに絞るのが難しく感じられるかもしれません。

また、周囲との調和を大切にしすぎて、自分の意見を後回しにすることもあります。

なにをするにも、まず自分の望んでいることに焦点を当ててみましょう。

そして、他人の意見に左右されずに、やりたいことに挑戦してみることです。

柔軟宮は器用な星座の集まりなので、幅広い分野に興味を持つことがあります。

ひとつずつ目の前の課題に取り組むことで、型にはまらないオリジナルの道が開けてくるでしょう。

自身の考えに自信を持つことで、Tスクエアの強力なエネルギーを最大限に活用することができるでしょう。

 

欠けている星座を伸ばす

ここまで、活動宮、固定宮、柔軟宮(3区分)のTスクエアをみてきました。

どのTスクエアも、3区分に当たるひとつの星座が欠けている状態です。

たとえば、牡羊座、蟹座、天秤座のTスクエアだとしたら、活動宮のうち山羊座が足りません。

この欠けている星座(ハウス)に意識を向けることが、Tスクエアを使う方法のひとつだともいわれています。

 

牡羊座・蟹座・天秤座からなる活動宮のTスクエアの例

例えば、先ほどの例のように、牡羊座、蟹座、天秤座のTスクエアが出生図にあるとしましょう。

この場合、山羊座の特性に目を向けることで、Tスクエアのバランスを取りやすくなるでしょう。

山羊座は、目標を高く設定し、そのための準備を欠かさない星座です。

規則正しい生活や計画的なアプローチを取ることで、(欠けていた)山羊座特有の要素が補われ、活動宮のTスクエアをより効果的に使うことができるでしょう。

 

出生図にTスクエアがある人は、天体を使いこなせるまでに時間がかかることがあります。

Tスクエアは、絶えず前進するよう働きかけます。

このアスペクトをもつ人は、立ち止まることを許されず、休む間もなく困難に立ち向かうことが求められるのです。

それでも、目の前にある一つひとつの課題を、焦らずに乗り越えていきましょう。

課題を克服するたびに、逆境にも耐えられるような「精神的な強さ」を養うことになります。

自分を信じる強さや、障害を乗り越えるための知恵など、夢を叶えるのに必要なことをTスクエアが教えてくれるのです。

Tスクエアの課題を乗り越えた分、大きな成果に結びつくことでしょう。

 

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回は、複合アスペクトのひとつ、「Tスクエア」の特徴について解説しました。

その他の複合アスペクトについても解説しているので、ぜひ一緒にご覧ください。