カイト
3つ以上の天体がアスペクトをとり、ホロスコープ上に特定の形をつくることを「複合アスペクト」と呼びます。
複合アスペクトが形成されると、天体はグループとして働くことになります。
今回は、その中でも幸運のアスペクトと呼ばれる「カイト」について解説していきます。
カイトとは
カイトは、3つの天体でグランドトラインを形成したのち、そのうちの1つの天体に対して反対側(180度)に天体があるときに生じる複合アスペクトです。
4つの天体によって、3つのトライン(120度)、1つのオポジション(180度)、2つのセクスタイル(60度)を形成します。
凧のような形をしていることから、カイトと呼ばれています。
非常に好ましいアスペクトパターンであり、幸運をあらわすと考えられています。
出生図にカイトがある人は、運を引き寄せ、潜在能力を発揮する機会に恵まれるでしょう。
グランドトラインとの共通点
カイトは、グランドトラインと多くの共通点があります。
グランドトラインは、3つのトライン(120度)で形成される、幸運のアスペクトとして知られています。
調和の取れた複合アスペクトですが、あまりに安定しているエネルギーなので、外へ押し出す力に欠けると解釈される場合もあります。
がむしゃらに取りに行くようなハングリー精神を出すには、ハードアスペクトも必要です。
その点、カイトにはオポジション(180度)が含まれています。
オポジションは、グランドトラインに程よい緊張感を与え、チャレンジするよう促します。
目の前の問題を解決していくことで、カイトの持ち主は鍛えられ、潜在能力を発揮する機会に恵まれるのです。
カイトの使い方
グランドトラインにオポジション(180度)が加わることで、カイトのエネルギーは安定します。
出生図にカイトを持つ人は、自分のやるべきことを早くから探そうとするでしょう。
オポジション(180度)は、外の環境から受ける影響を意味します。
オポジションがあることで、より世界に目を向けることができますし、人と関わる機会も多くなります。
例えば、人とのコミュニケーションを通して、面白そうな分野を発見することもあるでしょう。
または、乗り越えなければいけない局面を前に、自身の潜在能力に気がつくかもしれません。
自分はどんなことで可能性を発揮できるのか、意識する機会が多くなりそうです。
それらはすべて、動き出すための原動力となります。
目標がはっきりすれば、いよいよカイトのエネルギーを使う時です。
出生図にカイトを持つ人は、ビジョンを実現するための大きなエネルギーを扱うことになります。
成長する機会があるほど、カイトのエネルギーを多く使うことができるでしょう。
カイトの頂点
2つのセクスタイル(60度)を結ぶ天体が、カイトの頂点となります。カイトを解釈するうえで、焦点となる天体です。
グランドトラインを形成する3つの天体は、比較的簡単に使える天体です。
しかし、4つ目の赤い丸で記されたカイトの頂点は、努力によって達成すべき課題のような天体です。
この天体は、グランドトラインに出口を与え、進むべき方向を示しています。
この天体に注目することで、カイトをどのように使うかヒントを得られるでしょう。
カイトによる、膨大なエネルギーを発揮できる場所となります。
小三角形
カイトには、グランドトラインの他にも、小三角形という吉兆の複合アスペクトがみられます。
小三角形は、適応性に優れた複合アスペクトです。
カイトに小三角形が含まれることで、能力を誰かのニーズに合わせて使うことも可能になります。
例えば、困っている人を助けたり、役に立つものを開発したり、誰かの力となるためにエネルギーを使えるでしょう。
または、芸術を通して、人の心を豊かにするかもしれません。
小三角形は外に向けてアピールする力があるので、夢を現実にするのを助ける役割も担います。
カイトを使うときの注意
カイトは4つの天体と、3種類のアスペクト(トライン、セクスタイル、オポジション)を含む複合アスペクトです。
多くの天体が含まれている分、この複合アスペクトに大きく力を費やすことになると思います。
しかし、カイトを使うことに集中しすぎると、カイトに含まれない天体が疎かになりがちです。
天体のバランスを取るためにも、カイトに含まれない天体も意識することが重要です。
カイトは強いエネルギーを秘めた、素晴らしい可能性をもつ複合アスペクトです。
それなので、遠回りと思えても、(カイトに含まれない天体も意識しながら)さまざまな経験を積むことでより本来の力を発揮できるでしょう。
時間をかけて、ゆっくりと才能を開花させていきましょう。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、幸運の複合アスペクト「カイト」の特徴について解説しました。
その他の複合アスペクトについてもご紹介しているので、ぜひ一緒にご覧ください。