月と木星のアスペクト
感情を表す「月」と拡大や発展を表す「木星」の組み合わせです。
「木星」は幸運の星といわれているため、ソフト/ハードアスペクトともに運に恵まれるといわれています。
社交性が高く、人気運の高い人にみられるアスペクトです。
月と木星 0度(コンジャンクション・合)
2つの天体がホロスコープ上でぴったり重なる状態をコンジャンクション(合)と呼びます。
月に対して幸運の星「木星」が関わるので、運を引き寄せるアスペクトと考えられています。
贈り物をもらったり、助けてくれる人が現れたり、金運に恵まれる人も多いでしょう。
何事も「きっとうまくいく」というプラス思考で、幸運をどんどん引き寄せます。
このアスペクトの人と一緒にいると、周りの人ももまた、同じようにポジティブな気持ちになれるでしょう。
優しい性格なので、困っている人をみると真っ先に駆けつけ、救いの手を差し伸べます。
ボランティア活動や福祉などに携わる人も多く、たくさんの人から慕われるでしょう。
優しい性格でありながらも、善悪の判断がはっきりしていて、公平性にこだわります。
普段は柔らかい印象を与えていても、ここぞというときは正義感を発揮します。
指導したり、教えたりすることも得意なので、先生に向いているアスペクトでもあります。
「木星」は海外に関係ある天体ですから、国際交流に縁のある人となります。
ご両親が国際結婚をされていたり、外国人の友達や恋人がいたり、グローバルな人間関係を持つでしょう。
このアスペクトを持つ人は、違う文化や宗教を受け入れることにとても寛大です。
異なるバックグランドを持つ人と交流することで、自分の世界が広がるのを心から楽しみます。
「月」は女性を表すので(母親、先生、または友達など)特定の女性から大きく影響を受けやすいです。
人生のターニングポイントとなる時期には、自身を成長させてくれる女性があらわれるでしょう。
月と木星 120度(トライン)
月と木星が調和の取れた角度で結ばれています。
ポジティブな性格で、多くの人から好かれ慕われます。
人間は誰しも根本的には「善い人」だと信じているので、すぐに人を判断せずにその人の良いところをみようとします。
自分に自信があるからこそ、相手の本質をみて、時に惜しみなく助けることができます。
ポジティブな見方によって、交友関係を広げ、多くの人を癒やすでしょう。
幸運の「木星」と家を表す「月」は、裕福な暮らしを表す組み合わせです。
家具や装飾品、ファッション、グルメなどを追求し、生活を豊かに楽しみます。
お金で困ることは滅多にありませんが、それでも困ったときには、支援してくれる人がちょうど良いタイミングで表れるでしょう。
「木星」は拡大の星なので、視野を広げるほど才能を伸ばしていけます。
海外を拠点として働くかもしれませんし、豊かな想像力を活かして、芸術の才能を伸ばしていくこともあるでしょう。
また、木星は「出版」の星でもあるので、出版やメディアに関わる仕事も得意分野です。
大きなイベントを主催したり、運営に携わったりするなど、規模の大きな仕事を得意とします。
視野を広げるほど、自分の新たな可能性に気づけるでしょう。
月と木星 90度(スクエア)
天体同士が90度の角度に位置すると、緊張感のある関係になります。
「月」は感情、そして「木星」は拡大を表すので、スクエアのアスペクトでは、感情の起伏の激しさを表します。
感情のコントロールがやや苦手になりがちなアスペクトです。
拡大する「木星」の影響で、気分の気沈みが激しくあったり、考えが止まらなくなってしまったりしてしまうことがあるでしょう。
人と一緒にいることが好きなのに、一緒にいると急に気分が変わって、ひとりでいたくなることもあります。
月は内向性を表し、木星は外向性を表すため、ひとりでいたい気持ちと、人と関わりたい気持ちが目まぐるしく交差します。
若い頃は落ち着かない気分が続くかもしれませんが、月と木星のスクエアは他のスクエアのアスペクトに比べて、深刻なものではありません。
年齢を重ねるにつれて、自分の感情と上手く付き合えるようになり、ポジティブな感情に集中できるコツをみつけられるようになるでしょう。
気をつけるとすれば、お金を後先を考えずに使ってしまうことがあるのでそこだけは要注意です。
そのときの感情にまかせて、大きなことを決断しないように注意しましょう。
月と木星はポジティブな組み合わせですから、自分の気持ちが決まった時には、大きく力を出すことができます。
自分に対して自信となる経験を増やし、大きな目標をもちましょう。
また、このアスペクトを持つ人は特別な魅力があるので、周りからも人気も高いでしょう。
寛容な心を持って相手を理解し、受け入れる力があります。
人の欠点を受け入れ、許すことのできる、優しい心の持ち主です。
月と木星 180度(オポジション)
天体同士が180度で、向き合うように位置するアスペクトがオポジションです。
月と木星のオポジションでは、自分よりも人を優先してしまう傾向がみられます。
ホロスコープ上にこのアスペクトがある人は、「人のために働く」ことに意義を感じます。
同僚を手伝ったり、地域の活動やボランティアに参加したり、自分の受け持つ仕事以上に積極的に働くでしょう。
ただ、油断すると気がつかないうちにオーバーワークとなってしまうことがあります。
優しい人なので、困っている人に気がつくと、動かずにはいられないかもしれません。
また、相手に喜んでもらいたい気持ちから、誘いを断れなかったり、安請け合いしてしまったりするもあるかもしれません。
それでも、木星の管轄である「社会にいる自分」を意識しすぎると、月の管轄である「プライベートの自分」が疎かになり、ストレスがたまってしまいます。
自分や家族との時間を守るためにも、仕事とプライベート、対人関係と自分の時間など、境界線を引く練習をしましょう。
自分に使える時間を少しでも増やすことで、仕事も交友関係にも余裕が生まれます。
もともと、同じ場所に留まるのが好きな「月」と未知の世界を知りたい「木星」のオポジションはバランスを取るのが難しい組み合わせです。
急に遠くへ行きたいと思ったら、家から出たくなくなったり、または交友を広げたいと思っているのに、ひとりでいたかったりと、感情が思い通りに行かないことがあります。
疎かになりがちな月の時間(プライベートな時間)を楽しみながら、月と木星のバランスを積極的に取っていきましょう。