自分と世界をつなぐ!「アセンダント」の役割とは?

アセンダントとは?

アセンダントは、あなたが生まれた「時」と「場所」で、東の地平線に昇っていた星座(正確には星座の度数)のことです。

太陽の通り道と、東の地平線が交差する点なので、「上昇点」とも呼ばれています。

ホロスコープ上ではASCと表記されることが多いです。

ホロスコープを読むうえで、「アセンダント」は太陽や月と同じように重要とされています。

 

アセンダントの調べ方

アセンダントを調べるためには、正確な出生時間が必要です。

正確な出生時刻と、生まれた場所を入力してホロスコープをつくってみましょう。

ホロスコープ全体を12ハウスに分けるとき、起点となるのが「アセンダント」です。

ハウスの順番は、アセンダントによって決定されます。

それなので、アセンダントはホロスコープで重要な意味をもつのです。

 

アセンダントからわかること

アセンダントは、第1ハウスの起点であり、あなたが自分自身をどのように表現するかを決定します。

アセンダントを調べることで、あなたがどのような面を外に見せているのかが分かるでしょう。

それは、他の人がみる「あなたの第一印象」につながります。

アセンダントを通して、人からどう見られているかを知ることができるのです。

地球に生まれ、この世界の環境になれるのは誰しもが怖いものです。

それなので、アセンダントの性質のように振る舞うことで、わたしたちは自然と身を守っています。

初対面の場ではすこし強気な態度に出る人もいれば、ポーカーフェイスで何事もないかのように装う人もいるでしょう。

アセンダントは無意識に使うものなので、自分のアセンダントの星座にいまいちピンとこない人もいるかもしれません。

しかし、アセンダントも他の天体とおなじように、自分を知る上で大切なポイントとなります。

さらに詳しくみていきましょう。

 

他の人からみたあなた

アセンダントとは、他の人があなたのどんなところに気がつくのかをあらわします。

「性格」や「外見」の特徴など、初めて会った人があなたに対して「最初に持つ印象」です。

身体的な特徴や、好きなファッションを示すこともあります。

また、あなたの雰囲気や話し方にも影響します。

例えば、アセンダントが火の星座(牡羊座、獅子座、射手座)であれば、自信にあふれているようにみえるでしょう。

たとえ引っ込み思案な性格だとしても、周りを引っ張っていくようなエネルギッシュな印象を周囲に与えるのです。

 

それぞれのアセンダントの星座による、おおまかな印象は以下の通りです。

火の星座(牡羊座、獅子座、射手座):みんなから一目置かれるような存在感のある人。行動力がある。

土の星座(牡牛座、乙女座、山羊座):どんな時も冷静で、落ち着いてみえる人。決断力がある。

風の星座(双子座、天秤座、水瓶座):親しみやすく、コミュニケーション能力が高い人。好奇心旺盛。

水の星座(蟹座、蠍座、魚座):周囲の世話を率先してするような、優しい人。繊細で、静かな印象。

よりくわしい性格については、こちらからご覧下さい。

本当の自分

わたしたちは、無意識のうちにアセンダント星座の性質を、「自分自身」として世間にみせています。

それなので、アセンダントは社会を生き抜くためにかぶる、「仮面」のようなものだと考えられています。

わたしたちは、アセンダントの仮面をつけて、社会と関わろうするのです。

そして、何か新しいことを始めようとするときほど、その性格がよくあらわれます。

初めて会う人や、始めて訪れる場所では、特にアセンダントの性質が反映されるでしょう。

 

とはいえ、成長していくほどに、わたしたちは社会に慣れていき、仮面をつける必要はなくなるかもしれません。

それなので、アセンダントの性質は次第に薄れていくという考え方もあります。

しかし、それでもアセンダントは性格の一部であり、生涯を通して表現していくものだと考える人が多いようです。

 

自分が社会でどのように振る舞うべきか、アセンダントはひとつの指標を与えてくれます。

例えば、とてもおおざっぱに解釈すると、太陽が同じ双子座の人でも、火のアセンダントであれば、「自信に満ちた双子座」となり、水のアセンダントであれば、「繊細な双子座」となります。

どちらも成熟した姿であり、太陽や他の天体と結びつくことでさらなる成長が期待できるはずです。

太陽や月を含めたホロスコープ全体をみることで、生まれ持った性格についてくわしく知ることができるでしょう。

アセンダントは、常に「自分と現実世界」をつないでいく扉のような役割をします。