いつも「星とピオニー」を読んでくださりありがとうございます。
今回は、MC星座の特徴を12回に分けてご紹介させていただきました。
ぜひカテゴリーから、ご自身のMC星座を見ていただければ嬉しいです。
MC星座の記事では、ICがMCにどのような影響を与えるかにも触れています。
ここで少しICとMCの関係についてご紹介したいと思います。
MCとICの意味
ICとは第4ハウスの始まりの境界線(カスプ)です。
チャートの一番高いところにあるMC(中天)とは、ちょうど反対に位置しています。
ICは、チャートの持ち主の幼少期や親との関係、内面やプライベートな時間を表します。
誰にも見られていない、ひとりになれる時間に、どのような行動をするのか、どんな風に考えるのかをICから読み解くことができるのです。
反対にMCは、社会と関わるときの性格を表します。
仕事をしているときや、大勢の人と関わるときに、どんな自分でいたいのか、他の人からどんな人だと思われたいのかを、MCから読み解くことができるでしょう。
ICを通してMCを読み解く
仕事や、将来進みたい方向を決めるには、MCをみると良いでしょう。
もちろんホロスコープ全体をみると良いですが、その中でもMCは将来を知るための重要な鍵となります。
MCから、社会で発揮できる能力や可能性を紐解くことができるでしょう。
ここで、ICも組み合わせてみてみると、MCをさらに詳しく理解することができます。
なぜなら、MCの出発点はICにあるからです。
先ほども述べた通り、ICは幼少期や、その頃の周囲との関係を表します。
幼少期の過ごし方や、身近な人との関係は、将来を決めるのに大きな影響を及ぼすものです。
そして、子供の頃の自分をいわば打ち消すような形で、わたしたちは理想の大人像へと近づきます。
変わりたいと願う力が、大人になるための大きな原動力となるのです。
これが子供時代であるICからMCへと成長する過程です。
しかし、MC星座がもたらす性質を取り込めば終わりというわけではありません。
MC星座だけを重視するのは、外に向ける人格だけを鍛えるようなものです。
MC星座の性質、つまり外へ向ける性質と、ICが表す内面、どちらも統合できてこそ、バランスの取れた力を発揮できます。
子供の頃に認められなかった自身の性質も、大人になれば違う側面が見えてきます。
そうすると、ICの性質が自分にとって大きな助けとなることがわかるでしょう。
MC牡羊座の人を例として考えてみましょう。
MC牡羊座の人は、IC天秤座による「人と協調する」性質を一度否定し、自分のやりたいことに集中します。
人に遠慮していては自身の使命を果たせないので、たとえ孤立したとしても、やりたいことをなすために声を上げるのです。
そうすることで、社会に個性をアピールする力を身につけます。
しかし、さらに大きなことを成し遂げたいと思ったときに、ひとりでは限界を感じることもあるかもしれません。
牡羊座の性質だけを使っていては、人間関係の摩擦は起こりやすいものです。
そこで、内面に留めていた天秤座の性質を表に出すことで、人と協調することができるでしょう。
大人になったMC牡羊座の人は、すでに自立性を身につけているので、子供の頃のように人の意見を聞いても動揺することはありません。
人の意見を取り入れることで、今度は自分を超えた新たな目標もみえてくるでしょう。
このように、ICとMCは全く違う性質を表しているようで、しっかりとつながっています。
目に見える成果はMCとして現れますが、内に秘めたICの性質も大切にすることで、エネルギーのバランスがとれるでしょう。
外ではMCの性質が出やすい分、プライベートではICの性質に近づくと、心の安定にもつながりそうです。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、MCとICの関係について解説しました。
MC星座を読み解くうえで、ご参考になれば嬉しいです。