前回は、水星が1ハウスとなる配置についてお話しました。
今回は、さらに踏み込んで、水星が「上昇星」となる人の特徴について解説します。
上昇星(ライジングスター)とは
アセンダントの前後5度ぐらいにある天体は、上昇星やライジングスター、ライジングプラネットと呼ばれます。
上昇星となる天体は、個人としての成長に大きく関わるといわれています。
上昇星の影響を受ける人は、その天体の特徴に注目すると良いでしょう。
アセンダントは自分と外界をつなぐ「窓」のような役割を果たすので、上昇星はその人の印象や外見的な特徴にも大きな影響を与えるとされています。
上昇星としての水星
アセンダントの近くにある天体は、外見に大きな影響を与えるといわれています。
水星が上昇星にある人は、年齢を重ねても若々しい人が多いです。
好奇心旺盛な性格から、常に新しいものに興味を持ち、若い感性を保ちます。
いたずら好きだったり、冗談をいったり、誰に対してもフレンドリーに接します。
水星は太陽系で太陽に最も近く、非常に速く動く天体です。
そのため、水星が上昇星の人は水星の影響を強く受けて、活発に動くようになります。
時には、そわそわして落ち着きがないようにみえることもあるかもしれません。
というのも、水星が上昇星の人は興味の先があちこちに向いているので、何かをしていても別のことを考えていることがあるのです。
新しいものへの好奇心は止められないので、大量の情報を集めては、いつもその処理に追われています。
それだけ頭が回転しているからこそ、並外れた知識量を蓄えられるのです。
知識欲とその情報量は、水星が上昇星の人に与えられた特別な能力です。
記憶力に優れ、物事がどう成り立っているのか根本から理解することが得意です。
興味次第で、どこまでも世界に対する理解を広げられるでしょう。
特に、人との会話は有益です。
若い頃は自分の興味のあるものだけを追い求めがちですが、人が興味を持ったものにも心を開くと世界はさらに広がります。
自分とは違う視点を会話の中から学ぶことで、「多様な視点」を身につけられるでしょう。
そうすることによって、さらに前進するための選択肢が広がるはずです。
水星が上昇星にある人は表現力にも優れています。
言葉を使った表現が得意なので、書くことや話すことに才能がみられます。
柔軟な思考ができることから、創作に関するアイディアがどんどん湧いてきます。
斬新な発想を通じて、世界に新しい風を吹き込むことができるでしょう。
おわりに
今回は、水星が上昇星となる人の特徴について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
1ハウスの水星についての解説も、ぜひ合わせてご覧ください。
同じく、水星星座も組み合わせることで、よりホロスコープを深く読み解くことができるので、こちらもぜひチェックしてみてください。