12星座のガイド:星座のイメージと3つの分類法

前回までの記事では、ホロスコープの読み方について、太陽星座、月星座、そしてアセンダントという3つの要素に分けて解説しました。

今回は、ホロスコープをより深く理解するために「12星座」に焦点を当てます。

12星座の知識は占星術の基本なので、各星座が持つ独特の特質や分類方法についても幅広くお伝えします。

 

12星座

12星座とは、地球から見た太陽の通り道を12の区域に分けたものです。

この通り道を、360度の大きな空の輪としてイメージするとわかりやすいでしょう。

この輪を30度ずつの区域に分け、わたしたちはそれぞれを「牡羊座」や「牡牛座」といった名前で呼んでいるのです。

 

12星座のイメージ

12星座はひとつひとつ、オリジナルの個性を象徴しています。

以下に、12星座の基本的なイメージをまとめます。

 

牡羊座勇気自ら真っ先に行動するリーダー
牡牛座誠実安定と信頼性で、人々に安心感を与える
双子座多才行動力も好奇心も2人分
蟹座愛情愛する人を守り、幸せにする力
獅子座魅力人々にエネルギーを与える太陽のような存在
乙女座完璧勤勉で、何事も高い水準を求める
天秤座平和みんなを幸せに導く、正義のエネルギー
蠍座情熱目標を追い求める不屈のエネルギー
射手座自由冒険を追い求める自由な精神
山羊座意思だれよりも高い山を目指す強い向上心
水瓶座独立より良い世界を目指す革命家
魚座創造夢の世界と現実を行き来する芸術家

 

12星座は、ホロスコープ上にある天体と(例:「牡羊座の太陽」や「双子座の水星」など)セットで考えます。

たとえば、射手座生まれの人は、(その人の太陽が)射手座の自由なエネルギーを強く受けて生まれてきたといえます。

また、もし月が蟹座にある場合は、その人の感情が蟹座の愛情深いエネルギーに強く影響されていると考えられます。

わたしたちは全ての12星座から影響を受けていますが、天体が特定の星座に位置することで、その星座は特に重要な意味を持ちます。

 

12星座の分類

12星座は、仲間ごとにグループに分けられます。

具体的には、2つ3つ、そして4つのグループに分ける方法があります。

それぞれの分類方法は、12星座の意味がさらに深く知るのにとても役立つので、さっそくみていきましょう。

 

2区分(ポラリティ)

まず、12星座を2つの主要なグループに分けてみましょう:「」または「女性星座男性星座」です。

ホロスコープチャートの持ち主が、男性か女性かは関係ありません。

これはジェンダーを示すものではなく、12星座が持つエネルギーの特性を示しています。

男性星座(陽)は、外の世界に対する関心が高く、行動力があります。また、自分の考えを積極的に主張することが得意です。

一方で、女性星座(陰)は、自分自身の感情や内面に焦点を当てています。直感やインスピレーションを活かすことが得意です。

男性星座(陽)牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座
女性星座(陰)牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座

 

3区分(クオリティ/モダリティ)

ここでは、12星座を「4つの季節の流れ」に基づいて分類します。

それぞれの「季節の始まり」、「季節の半ば」そして「季節の終わり」の3つのカテゴリーに分けられます。

春を告げる「春分」から牡羊座は始まります。同様に、季節の始まりに位置する星座である蟹座(夏至)、天秤座(秋分)、そして山羊座(冬至)、これらは活動宮というグループに属します。

次に、季節の半ばに位置する星座は牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座で、これらは固定宮と呼ばれます。

最後に、季節の終わりに位置する星座は、双子座、乙女座、射手座、魚座で、これらは柔軟宮と呼ばれています。

 

活動宮牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座
固定宮牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座
柔軟宮双子座・乙女座・射手座・魚座

 

活動宮の特徴(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)

これらの星座は、「季節の始まり」を告げるグループです。

そのイメージの通り、この4つの星座は「新しく始める力」にあふれています。

ゼロから新しいものをつくったり、新しい目標に挑戦したりすることが得意です。

他の星座よりも一歩先を行き、みんなを引っ張っていく力があります。

 

固定宮の特徴(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)

自然がいったん落ち着き、変化の少ない時期である「季節の半ば」に位置するグループです。

「固定宮」という名前が示すように、これらの星座は「安定性」に富んだエネルギーにあふれています。

周囲に流されることなく、自分の意志を貫く力があります。

目標に向かって一途に努力する姿勢によって、人々から信頼感を集めるでしょう。

 

柔軟宮の特徴(双子座・乙女座・射手座・魚座)

自然界が一息ついて「季節の終わり」に位置するグループです。

環境の変化に逆らうのではなく、「流れに身をまかせる」ことを選択する星座です。

順応性が高く、新しい考えや異なる意見を大きな心で受け止めます。

多様な視点で物事をとらえ、クリエイティブなアイディアを出すことが得意です。

 

4元素(エレメント)

最後に12星座を、の4つのエレメント(元素)に分類してみましょう。

占星術では、これらの4つのエレメントが星座のエネルギー、すなわち生命力の源とされています。

エレメントの性質を知ることで、12星座をより深く理解することができます。

 

火のエレメント(火の星座)牡羊座・獅子座・射手座
地のエレメント(地の星座)牡牛座・乙女座・山羊座
風のエレメント(風の星座)双子座・天秤座・水瓶座
水のエレメント(水の星座)蟹座・蠍座・魚座

 

自分の太陽、月、アセンダントがどのエレメント(火・地・風・水)に属しているかを知ることで、自分自身の性格についてより深く理解できます。
同じエレメントの星座を持つ人とは、アプローチや価値観が似ているため、良好な関係を築くのも早い傾向にあるでしょう。

一方で、異なるエレメントの星座をもつ人とは、お互いの性格の違いをわかり合うまで、時間がかかるかもしれません。しかし、考え方や価値観の違いを面白いと感じることができれば、相乗効果が生まれ、親交をより深めることもできるでしょう。
火のエレメントの特徴(牡羊座・獅子座・射手座)

牡羊座、獅子座、射手座は、情熱的な「火のエレメント」に属する星座です。

「火の星座」または「火のサイン」とも呼ばれていて、その名の通り、燃える炎のように元気なエネルギーを秘めています。

これらの星座は、思い立ったらすぐに行動に移し、その情熱と力強さでどんな道も切り開きます。

自分であれば何でもできると信じて、困難があってもめげずに前進するでしょう。

その華やかなエネルギーによって、人に希望と勇気を与える存在です。

 

地のエレメントの特徴(牡牛座・乙女座・山羊座)

牡牛座、乙女座、山羊座は、堅実な「地のエレメント」の星座です。

4つのエレメントの中でも、最も固く物質的である地(土)のように、目に見える結果を重んじます。

これらの星座は、小さな目標を少しずつクリアしていけば、とてつもなく大きな目標でも叶えられることを知っています。

そのために、具体的な目標を立て、忍耐強く努力を重ね、どんなに時間がかかろうと山頂へ到達します。

人との信頼関係を大切にするので、誠実な態度によって周囲から頼りにされる星座です。

 

風のエレメントの特徴(双子座・天秤座・水瓶座)

双子座、天秤座、水瓶座は、知的な「風のエレメント」の星座です。

形にとらわれない風のように、自由な発想力が備わっています。

これらの星座は、好奇心旺盛によく学び、新しい考えを積極的に取り入れます。

そのようにして得た知的な視点から、冷静に物事を判断します。

みんなが古い考えに陥らないよう、常に新しい風を運んでくれる星座です。

 

水のエレメントの特徴(蟹座・蠍座・魚座)

蟹座、蠍座、魚座は、感受性豊かな「水のエレメント」の星座です。

直感力が鋭く、些細な変化にもよく気がつきます。

これらの星座は、流れる水流のようにあふれる感情を秘めています。

その豊かな感性を芸術で表現したり、クリエイティブな分野で発揮したりすることが得意です。

また、他人の気持ちを感じ取ることが得意なので、それが人々に対する優しさと思いやりに現れます。

 

おわりに

今回は、12星座の特性とその分類方法についてご紹介しました。

12星座を見ると、私たちはそれぞれ独自の個性を持って生まれてきていることがわかります。

ご自身の特別なホロスコープを上手に活かせるよう、さらに踏み込んで占星術を学んでいきましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。