占星術の木星
占星術で木星は「幸運をもらたす天体」として知られています。
わたしたちの人生を豊かにしてくれる、寛容な天体です。
木星は12年かけて12星座を一周するので、約1年にひとつの星座を訪れることになります。
出生図の木星星座を調べることで、木星の性質をどのように表現できるか、知ることができるでしょう。
それらは、「幸運を引き寄せるためのヒント」となります。
また、木星は「拡大」をもたらす天体ですから、精神と知性の成長を助けてくれます。
自身の長所をどう伸ばしていけば良いか、木星星座から多くの学びを得られるでしょう。
蟹座の木星
蟹座は木星の目的を果たすのにぴったりの場所です。
天体にとって居心地の良い場所を占星術では「高揚」といいます。
木星は蟹座にいることで、本来の力を出しやすくなるとされています。
蟹座は、共感力を発揮して、人に寄り添うことを得意とする星座です。
木星は慈悲深い天体ですから、蟹座の献身的な性質を快く思います。
だからこそ木星蟹座の人は、たくさんの人に救いの手を差し伸べます。
相手が辛いときは耳を傾け、必要な時にはそっと寄りそうことができるでしょう。
木星蟹座の人は、人を助けることで成長します。
どうすれば相手にとって”本当の助け”となるかを考えるとき、心の豊かさを養うでしょう。
そして自身がそうであるように、人からも助けられる運に恵まれます。
困ったときには、ちょうど良いタイミングで助けてくれる人が現れるでしょう。
幸運を引き出すヒント
木星蟹座の人がさらに輝くために3つのヒントをご紹介します。
①直感を信じる
木星は幸運をもたらす天体であると同時に、「何を信じるか」を問う天体でもあります。
木星蟹座の人が信じるべきは、自身の直感です。
普段から、目でみえるもの以上に、さまざまな状況を察知しているでしょう。
人と話すときには行間を読んで、相手の心情まで汲み取ります。
物事を事前に察知することがありますし、中にはサイキックな能力を発揮する人もいるかもしれません。
木星は幸運の天体ですから、自身の直感を信じて行動することで運が巡ってきます。
ちょうど良いタイミングを見極めて、チャンスをつかみ取ることができるでしょう。
また、蟹座は自己防衛本能の強い星座なので、木星蟹座の人は、人一倍と言っていいほど、危険察知能力が高い傾向にあります。
まずは、直感力を磨くためにも、できるだけ自分の心に耳を傾けると良いでしょう。
そうすることで、自分だけでなく、大切な人たちのためにもその力を使うことができそうです。
②人を育てる
木星蟹座の人は、ひとりひとりのことが良くみえています。
相手は、どんなことが得意で、どんなことに興味を持っているのかを、良く知っています。
時には、相手がまだ気づいていない隠れた才能を見抜くこともあるでしょう。
それだけ洞察力があり、人を理解する力に長けています。
その人その人が、どのように成長できそうか、良いアイディアがいくつも浮かびそうです。
もし身近な人が迷っているときには、だれよりも適切なアドバイスができるでしょう。
それでも、もし相手がアドバイスを受け入れなくても、がっかりしないようにしましょう。
すぐにではなくても、その人のペースで注意や助言を受け入れられる時がくるかもしれません。
大切なのは、相手を助けたいと思ったときに、道しるべを示してあげることです。
木星蟹座の人は、家に関わる分野や、安心できる環境でその能力を発揮します。
ですから、人に優しくすることや、穏やかな暮らしができるよう導いてあげることは、自身の心の平穏にもつながります。
人の成長を助けることで、良いエネルギーを充電できるでしょう。
③感情を整える
木星は増やす性質があるので、蟹座の豊かな感情をさらに増幅させることがあります。
そのことで、木星蟹座の人は感情の処理を難しく感じることがあるようです。
嬉しいことなら良いのですが、不安や悲しみなどネガティブな感情が増えてしまっては大変です。
感情と上手に付き合うためにも、自分の時間をしっかりと取ると良いでしょう。
もともと木星蟹座の人は、周囲の感情をすぐ察してしまうので、悩んでいる人がいると放っておけません。
相手のためにしてあげられることを考えますし、そうしないことに罪悪感を感じることもあるでしょう。
人を助けることは、木星蟹座の人の成長につながりますが、その一方ですでに十分に人に与えていることを忘れてはいけません。
自分を誰よりも優先し、ケアすることが必要です。
あふれる感情を外に出すためにも、想像力を働かせたり、芸術を楽しんだりするのも良さそうです。
インスピレーションの高い人なので、創作と結びつけることで素晴らしい力を発揮できるでしょう。
創作は感情のエネルギーを流してくれますし、発想力を活かすことで独自の道が見つかりそうです。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、蟹座の木星をさらに豊かに表現するためのヒントをご紹介しました。
木星星座を読み解くうえで、ご参考になれば嬉しいです。