占星術の木星
占星術で木星は「幸運をもらたす天体」として知られています。
わたしたちの人生を豊かにしてくれる、寛容な天体です。
木星は12年かけて12星座を一周するので、約1年にひとつの星座を訪れることになります。
出生図の木星星座を調べることで、木星の性質をどのように表現できるか、知ることができるでしょう。
それらは、「幸運を引き寄せるためのヒント」となります。
また、木星は「拡大」をもたらす天体ですから、精神と知性の成長を助けてくれます。
自身の長所をどう伸ばしていけば良いか、木星星座から多くの学びを得られるでしょう。
乙女座の木星
乙女座は、分析を得意とする知的な星座です。
木星は乙女座の学ぼうとする姿勢に共鳴し、知性をさらに高めてくれます。
木星乙女座の人は、知的好奇心のおもむくままに、多くの分野に関心をもつでしょう。
何かを疑問に思うと、納得のいく答えを得るまであきらめません。
多くの情報を扱い、知恵を絞ることで、自ら答えを導き出します。
慎重に学びを深めることで、知識を確実に自分のものとして定着させていくのです。
その勤勉な性質によって、可能性は無限に広がっていくでしょう。
また、知性を現実的なアプローチと結びつけることで、素晴らしい力を発揮します。
問題を解決したり、人に助言を与えたり、目に見える形で貢献できることがたくさんあるでしょう。
幅広い知識と、分析力によって、自ら運を引き寄せる人です。
幸運を引き出すヒント
木星乙女座の人がさらに輝くために3つのヒントをご紹介します。
①自分を信じる
天体が支配するサインの反対側にあるサインは、デトリメントと呼ばれます。
木星は魚座を支配しているので、反対側にある乙女座の木星はデトリメントの位置になります。
デトリメントでは、その天体の力を発揮しづらいと言われることもありますが、そうではありません。
上手に使いこなせば、木星の力をさらに引き出す可能性を秘めています。
木星は”目に見えないもの”を重視する精神的な天体であるのに対して、乙女座は”目に見えるもの”を重視する現実的な星座です。
乙女座は”目に見えるもの”にこだわるあまりに、行動範囲が狭くなる傾向があります。
なにかをするなら、できるだけ自分の熟知している範囲の中で行動したいのです。
ある程度結果を予想できる環境で、完璧を目指そうとします。
しかし、これでは乙女座の完璧主義が助長され、木星を上手に使うことにはなりません。
木星は成長したいという人に機会を与える天体です。
この次に進んだらどうなるかわからないという分岐点にこそ、木星は力を発揮します。
ですから、チャンスが来たら思い切って新しい世界に飛び込んでみましょう。
時には失敗から学び、楽しむ余裕を作らないと木星の運気はなかなか流れないのです。
持ち前の頭脳と、継続力があれば、大抵のことは乗り越えられます。
自分はできると信じることができれば、そこには大きく道が広がっています。
②人を助ける
木星乙女座の人は、奉仕のエネルギーに恵まれています。
乙女座は12星座の中でも競争心が少なく、皆が平等に幸せであることを願う星座です。
周囲の人がより良く生きられるよう助けることで、自分自身の心が満たされます。
木星乙女座の人は、良い意味で鋭い視点を持ち、悪いところにすぐ気がつくことが特徴です。
これは改善点をすぐに見つけられるという利点になります。
皆が忙しく、今あるシステムの欠点にまで気が回らない中、木星乙女座の人は、すぐに問題を提示し、解決策までみつけることができます。
生産性の向上や、ストレスの緩和など、とりわけ仕事の場で多くの変化を生み出せそうです。
面倒なことにも、良い変化を生むためならば声を上げずにはいられません。
木星乙女座の人の行動は、やはりその深い優しさから生まれるものです。
人に優しさを示した分、木星の幸運が大きく働くでしょう。
③流れに身をまかせる
木星乙女座の人は働き者です。
自ら進んで動き出し、周囲の人にも気を配ります。
そして、自分の夢を叶えるために、努力を欠かしません。
明確な目標に向かって、目の前のことをひとつずつクリアしていくでしょう。
だからこそ、いったん仕事も責任も忘れる時間は大切です。
木星乙女座の人は長い時間をかけて、大きな成功を収める人です。
休んでいるときも、次にすることで頭がいっぱいでは、長期戦を勝ち抜けません。
気がついたときには、少しペースダウンして、楽しむ時間をもちましょう。
予定をいれない時間を作ったり、自然に触れたり、心に余裕をつくるのです。
そうしてできた空白の部分に、木星の運が入ってきます。
あせらなくても、木星乙女座の人は確実に成長しています。
望んでいる結果は必ず目に見える形であらわれると信じて、流れに身を任せましょう。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回は、乙女座の木星をさらに豊かに表現するためのヒントをご紹介しました。
木星星座を読み解くうえで、ご参考になれば嬉しいです。