グランドトラインとは
グランドトラインは、3つの天体で形成される「正三角形」のことを指します。
天体同士がトライン(120度)の角度で結ばれる、複合アスペクトです。
頂点となる3つの天体は、それぞれ同じエレメント(火、地、風、水)になります。
例えば、牡牛座、乙女座、山羊座がトラインのアスペクトで結ばれると、地のエレメントをもつグランドトラインができあがります。
お互いに調和的なつながりを持つことから、吉兆のアスペクトとして考えられています。
グランドトラインの意味
グランドトラインを出生図に持つ人は、特別な才能に恵まれるといわれています。
グランドトラインを形成する3つの天体は、同じエレメント(火、地、風、水)で成り立ちます。
天体同士がお互いにサポートし合う、調和のとれた関係です。
グランドトラインを出生図に持つ人は、そのエレメントに簡単にアクセスできます。
例えば、火のグランドトライン(3つの天体が火の星座にある)であれば、火のエネルギーを、そして風のグランドトラインであれば、風のエネルギーを自由に使えるということです。
グランドトラインは、トラインのアスペクトをさらに強化します。
それなので、グランドトラインを出生図に持つ人は、ある分野に秀でていたり、際立った才能をみせたりすることが多いでしょう。
あらゆるチャンスに恵まれることから、祝福のようなアスペクトとして考えられています。
グランドトラインの使い方
グランドトラインを使うためのヒント
グランドトラインは恩恵をもたらす複合アスペクトですが、その力を”最大限”に引き出すには自ら働きかける必要があります。
出生図にグランドトラインがある人は、意識してその力を生活の中で活用しなければなりません。
グランドトラインには、注意すべきことが2つあります。
ひとつめは、このアスペクトが安定しすぎているという点です。
トラインのアスペクト(天体が120度で結ばれる)は、天体同士がエネルギーをサポートし合っているような関係です。
グランドトラインでは、3つの天体のエネルギーが簡単に行き来するようになるので、グランドトラインの持ち主は早くから得意分野が目立ちます。
他の人にはできないことも、簡単に成しとげてしまうかもしれません。
しかし、早くに自分の能力に満足し、(グランドトライン本来の)潜在能力を引き出せないのではないかと、多くの占星術家が危惧しています。
トラインのアスペクトに安住するのではなく、成長する機会が必要です。
高い目標を設定したり、挑戦できる環境に身を置いたりすることを、意識的に行うと良いでしょう。
与えられた恩恵を活かすためにも、グランドトラインの使い方を模索することが大切です。
ふたつめに注意すべきことは、グランドトラインのエネルギーを上手く外へ出せないことです。
グランドトラインは、3つ(以上)の天体が形を作って、互いにエネルギーを回し合っています。
エネルギーは出口がないので、強化される一方で、外へ働きかける機会を失うかもしれません。
例えば、人生で何をして良いのかわからなくなったり、意欲が湧かなかったりするといった問題です。
占星術では、行動するための原動力は(ひとつの考えとして)「緊張」や「不安」からくると考えられています。
そこで、「スクエア」や「オポジション」などハードアスペクトがあると、緊張(不安)から逃れるために、一歩踏み出せるという解釈もあります。
ハードアスペクトは、グランドトラインに出口を与え、行動するきっかけを促すというものです。
もし出生図にハードアスペクトがない場合は、行動する動機を自らつくる必要があるでしょう。
グランドトラインの力を引き出す
グランドトラインは、持つ人に幸運を与えてくれます。
その力を最大限に引き出すには、人のために使うことが有効と言われています。
人の心に寄り添ったり、実際に助けたりするなど、ポジティブな使い方が求められます。
持っているものを守ろうとするよりも、与えることで、グランドトラインをエネルギーを外に発信できるでしょう。
そうすることで、成長する機会がうまれ、その素晴らしい才能を育むことができそうです。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、幸運の複合アスペクト「グランドトライン」について解説しました。
このサイトでは、火のグランドトライン、地のグランドトライン、風のグランドトライン、水のグランドトラインについても、ひとつずつご紹介しています。
複合アスペクトについては、ぜひこちらからご覧ください。