2026年3月3日、乙女座で皆既月食が起こります。
日本全国で観測できるということなので、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
天体ショーとして美しいだけでなく、占星術的にも特別な意味を持っています。
特に今回は、「時代の転換期」の真っただ中で起こる月食。
この月食が私たちにどのような気づきをもたらすのか、さっそく見ていきましょう。
月食とは?|占星術での捉え方

月食とは、地球の影が月を覆うことで起こる現象です。
満月の光が遮られると、普段は明るさの中に隠れていたものがふっと姿を現します。
そのため、これまで見て見ぬふりをしていた本音や感情が表面に出てきやすいとされています。
浮かび上がった思いは、もう抱えておくには重たくなっているもの。
そのため占星術では、月食を「古くなったものを終わらせるタイミング」として捉えているのです。
そして今回起こるのは皆既月食。
その影響は通常の月食よりもはるかに強く、「今終わらせるべきもの」がより鮮明に見えてくるはずです。
さらに今は、星の流れそのものが大きな切り替わりを迎えている時期です。
土星・天王星・海王星といった時代を動かす天体がそろって動き出し、
2月21日には土星と海王星が牡羊座0度(春分点)で重なるという、歴史的な配置も起こりました。
こうした流れの中で起こる今回の皆既月食は、
次の時代へと荷物を軽くして進むための、ひとつの「大掃除」のようなタイミングとなりそうです。
乙女座の月食で見えてくるもの

では、乙女座で起こる月食は、具体的にどんなテーマを示しているのでしょうか。
乙女座は、「働き方」や「健康」など、日常を整える力を象徴します。
その根底にあるのは、「より良くしたい」「もっと完璧でありたい」という、とても誠実な姿勢です。
そのエネルギーが行き過ぎると、
「失敗してはいけない」「準備万端でなければ動けない」という、過度な完璧主義へと傾いてしまいます。
時代は今、大きな変わり目にあります。
正解がひとつではなくなり、新しいことへの挑戦が次々と求められる時代です。
そんな流れの中で、「完璧でなければならない」という重さは、前に進もうとする足を止めてしまうことがあります。
だからこそ、今回の乙女座の皆既月食は「行き過ぎた完璧主義」を手放すタイミングです。
個人にとっても社会にとっても、「失敗を許さない厳しさ」を見直すきっかけとなるでしょう。
本来、乙女座は「改善」の星座です。
すべてが整っていなくても、試行錯誤を重ねながら整えていけば良い。
そんな姿勢が、乙女座の本来の強さです。
「完璧」を目指すのではなく、「改善していく」という乙女座本来の姿にアップデートしていくことで
新しい挑戦が入り込む余白が生まれていくはずです。
水瓶座の金環日食との流れ

この乙女座の皆既月食の、ほんの2週間前、空では水瓶座での金環日食が起こっていました。
日食は新しい始まり、月食は手放しと終わり。
水瓶座の金環日食が「これから向かっていく未来」を示したのだとすれば、
乙女座の皆既月食は「その未来のために、何を置いていくのか」を映し出す月食と言えるでしょう。
水瓶座の金環日食では、未来志向のエネルギーが強く打ち出されました。
AIやテクノロジーが加速し、社会の仕組みそのものが再構築されていく。
そんな大きな変化の入口に立っているような時期です。
その流れの中で乙女座の皆既月食が起こることで、
社会や職場、そして私たちの中に残っている「非効率なやり方」や「古い習慣」、
今の時代には合わなくなったものが、より見えやすくなっていくでしょう。
先ほど触れた「行き過ぎた完璧主義」も、この時代の流れと深くつながっています。
これまでの地の時代で根づいた「正確さ・効率・ミスのなさ」を重視しすぎる価値観は、
「個性」や「改革」を重んじる水瓶座の時代へ移行する今、見直しのタイミングを迎えています。
未来に持っていきたいもの、そしてここで置いていくもの。
今回の日食と月食は、その選択をより鮮明に映し出しています。
この時期に意識したいこと

ここまで、乙女座の皆既月食を時代や社会の流れとともに見てきましたが、
個人にとっての月食は、「ここで手放していいよ」と背中を押されるようなタイミングです。
この時期は、日々の生活の中で積み重なっていた無理が、自然と浮かび上がりやすくなります。
気づかないうちに抱え込んでいた役割や、当たり前のように頑張ってきたことに、
「こんなに頑張っていたんだ」と気づく瞬間が増えていくかもしれません。
乙女座の月食は、「誰かの役に立たなければ」という義務感を手放すタイミングでもあります。
これまで誰かのために尽くしてきたこと、少し無理をしてでも引き受けてきたことは、
本物の優しさから生まれた尊い姿勢です。
その頑張りをまずはしっかりと認め、
ここからは「誰かのために」と背負いすぎず、「自分のために」も大切にする選択をしていきましょう。
おわりに

今回の乙女座の皆既月食は、心を軽くするための月食です。
「完璧な自分」や「役に立つ自分」から一歩離れ、自然体の自分に戻っていく時間です。
ここでつける心の区切りは、これからの時代をより自分らしく歩むための力になっていくでしょう。
この月食が、あなたにとって本当に必要なものだけを残すきっかけとなりますように。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
2月に起こった土星と海王星の牡羊座0度での合や、
4月に控えている天王星の双子座入りについても以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。



