3区分で解説!「グランドクロス」の使い方

グランドクロス

前回に引き続き、グランドクロスについて解説していきたいと思います。

グランドクロスは、4つの天体で形成される「正方形」の複合アスペクトです

4つの天体がそれぞれスクエア(90度)の角度で結ばれいて、そのうち2つはオポジション(180度)の角度で互いに向かい合っています。

全てハードアスペクトで構成されるので、極度の緊張状態を表すアスペクトとされています。

内面の葛藤を克服し、自分の中にある正反対の性格を受け入れることが求められます。

そうして、バランスを取ることができれば、グランドクロスの圧倒的なエネルギーを上手く使うことができるでしょう。

今回は、グランドクロスの使い方を具体的に解説していくので、グランドクロスそのものについての解説はこちらをご覧下さい。

 

グランドクロスには、全部で3つのパターンが存在します。

同じ3区分(モダリティ)を共有する、活動宮、固定宮、柔軟宮というグループです。

3区分では、12星座を季節の流れごとに3つのグループに分けます。

季節の始まりに位置する牡羊座蟹座天秤座山羊座は「活動宮」のグループに所属します。

次に、季節の真ん中に位置する牡牛座獅子座蠍座水瓶座は、「固定宮」と呼ばれています。

最後に、季節の終わりに位置する双子座乙女座射手座魚座は、「柔軟宮」と呼ばれています。

 

それでは、活動宮、固定宮、柔軟宮、それぞれのグランドクロスの特徴をさっそくみていきましょう。

 

活動宮のグランドクロス

活動星座である、牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座でグランドクロスが構成されています。

活動星座は、物事を始めるエネルギーを秘めています。

勇気を持って一歩前に踏み出し、自ら行動する力があります。

 

3区分の中で最もパワーがあるグループなので、その分、扱いが難しいともいわれています。

それぞれが4つの季節の始まりに当たる星座だけに、どの星座もいわば先頭を歩きたい「リーダー」です。

それぞれが個性を主張し、リーダーシップを発揮します。

それなので、出生図に活動宮のグランドクロスを持つ人は、異なる方向に引っ張られているような感覚がするかもしれません。

牡羊座は周りの目を気にせず自分を表現したいと思っても、天秤座は人間関係を円満に保ちたいと思っています。

そして蟹座は、家の中にほっとできる居場所をつくりたいと思っても、山羊座は社会的な地位を築きたいのでこちらも相反します。

それぞれが緊張した関係にあるので、身動きが取れないように感じることもあるはずです。

それでも、どの願いもあきらめることなく、すべて叶える気持ちで行動すると良いでしょう。

そして、外からやってくる問題をひとつずつ解決しながら、全ての星座が協力して働ける道を探すことです。

活動星座は、なにしろパワーがあるので、少しぐらいの抵抗はもろともしません。

今やるべきことに集中し、情熱を燃やし続けましょう。

活動星座は、新しくなにかを始めることが好きな星座の集まりです。

心に決めたことを実現するためならば、素晴らしい恩恵を得られるでしょう。

 

「活動宮のグランドクロス」については以下の記事でもご紹介しているので、合わせてご覧下さい。

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固定宮のグランドクロス

固定星座である、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座でグランドクロスが構成されています。

固定星座は、物事が長く続くように働きかけるエネルギーです。

考えに一貫性があるので、一度始めたことは最後までやり遂げます。

そして、得たものを長期にわたって守ろうとするでしょう。

固定宮のグランドクロスをつくる4つの星座(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)は、それぞれの目的のために動こうとしますが、行きたい方向はバラバラです。

 

例えば、牡牛座の視点からみてみましょう。

牡牛座は暮らしの安定を守るために、自分の持っている資産や大切なものを守ろうとします。

しかし、スクエア関係にある獅子座は、浪費してでも人生の楽しみを追求したいと思っています。

同じくスクエア関係にある水瓶座も、常に革新的であろうとするので、牡牛座の安定志向を脅かします。

オポジションにある蠍座は、自分のものを守りたいという共通の想いはあるものの、より感情的であり、牡牛座の望む居心地の良さとは相反します。

このように、それぞれの星座が身動きが取りづらい状態にあります。

 

固定星座はとても意志が強く、一度決めたことをくつがえすのが何より苦手です。

それぞれが歩み寄り、歩調を合わせるのは難しいでしょう。

それなので、出生図に固定宮のグランドクロスがある人は、前に進めないような感覚におちいるかもしれません。

手放したり、妥協したりすることで、自ずと柔軟性を学んでいきます。

多くの経験を通して、視野を広げることが助けとなるでしょう。

4つの星座が納得できるような目標を見つけられれば、尋常でない力を引き出せます。

 

固定星座には、忍耐力があり、目的に向かう集中力があります。

牡牛座の現実的な感覚や、獅子座の大胆さ、蠍座の直感力、水瓶座の奇抜な発想力をそれぞれ認めることができれば、素晴らしい恩恵を受けられるでしょう。

夢を現実化する強いエネルギーです。

それなので焦ることなく、少しずつグランドクロスのバランスを取りましょう。

固定星座の影響で、一度何かを始めると休みなく働き続ける傾向にあります。

しっかりと休息を取り、時間をかけて、ゆっくり進んでいきましょう。

 

柔軟宮のグランドクロス

柔軟星座である、双子座、乙女座、射手座、魚座でグランドクロスが構成されています。

柔軟星座は、新たな環境にもすぐに溶け込める「順応性」に優れています。

変化に強い性格なので、新しいことにもどんどん挑戦できるでしょう。

しかし、多くのものに気を取られすぎて、4つの星座がそれぞれ新しいことを始めようとします。

出生図に柔軟宮のグランドクロスがある人は、ひとつの方向に目的を絞るのに苦労するかもしれません。

 

例えば、双子座の視点からみてみましょう。

双子座は好奇心旺盛な星座であり、突発的に新しい冒険に繰り出したいと思っています。

しかしスクエアの関係にある乙女座は、組織の中で活躍したいので、事前に決めた計画を変えたくありません。

同じくスクエアの関係にある魚座は、内面の世界を大切にしているので、外向的な双子座とは摩擦があります。

オポジションの関係にある射手座とは、好奇心という共通のテーマを分かち合います。それでも、今起きていることに注目する双子座と、哲学や学問などいつまでも変わらない普遍的なテーマに注目する射手座には、相反するものがあります。

 

出生図に柔軟宮を持つ人は、このように世界のあらゆることに興味があります。

そのせいで、集中力が散漫になることがあるかもしれません。

グランドクロスを使いこなせるようになるまでは、どの道に進むか迷いが生じることもあるでしょう。

しかし、経験を重ねることで、しだいに興味の方向が定まってきます。

そうすれば、双子座の好奇心や、魚座のインスピレーションによって自分だけのビジョンを描くことができるでしょう。

さらに、射手座のエネルギーが新たな道を開拓し、乙女座がそれらを現実のものにしてくれます。

予想がつかないような、奇抜なことを成しとげるかもしれません。

お互いにバランスをとらなければならないグランドクロスで、柔軟性を持つ星座が集まるのは大きな利点です。

自分の道を信じて進むことができれば、大きな恩恵を得られるでしょう。

 

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回は、グランドクロスの特徴を3区分に分けて解説しました。

グランドクロスのくわしい特徴は、前回の記事で解説しているので、合わせてご覧ください。

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