前回は、火星が1ハウスとなる配置についてお話しました。
今回は、火星が「上昇星」となる人の特徴について解説します。
上昇星(ライジングスター)とは
アセンダントの前後5度ぐらいにある天体は、上昇星やライジングスター、またはライジングプラネットと呼ばれます。
上昇星となる天体は、個人としての成長に大きく関わるといわれています。
上昇星の影響を受ける人は、その天体の特徴に注目すると良いでしょう。
アセンダントは自分と外界をつなぐ”窓”のような役割を果たすので、上昇星はその人の印象や外見的な特徴にも大きな影響を与えるとされています。
上昇星としての火星
上昇星としての火星(アセンダントの近くにある火星)は、ホロスコープの持ち主にパワフルな個性を授けます。
火星は、自己表現のエネルギーの源であり、活動しようとする意欲そのものです。
この配置では、行動意欲が増し、エネルギッシュに振る舞う傾向があります。
多くの場合、運動神経に恵まれ、体力に自信を持っています。
「1ハウス」は火星にとってのホームであり、活動するのに最も適した場所です。
だからこそ、火星が上昇星にある人は、火星から驚くほどのエネルギーを受け取ります。
そして、そのエネルギーを全身全霊で表現していくことになります。
「1ハウス」は始まりのハウスでもありますから、火星がそこにあると新しい経験をしたいという気持ちになります。
挑戦に対して情熱を燃やし、非日常な体験にはわくわくが止まりません。
もともとエネルギー過多ともいえる状態なので、活動的に動き回り、余分なエネルギーを消費することはとてもよいことです。
適度なプレッシャーは刺激となり、新しい挑戦により積極的に取り組めるようになります。
強烈な印象
それだけパワフルに自己表現する人ですから、初対面では強烈な印象を与えることがあります。
相手はまず、あなたの自信、熱意そして溢れるカリスマ性に驚きます。
その印象は多くの人に魅力的に映り、アプローチを受けることも多いでしょう。
その一方で、時にはその印象が(あなたの態度に関わらず)威圧的にみえることもあります。
そう捉えられるのは残念なことですから、誤解を避けるために柔らかいトーンで接することもよいでしょう。
気になるときには、自分のオーラをなるべく抑えて、優しく話しかけてみましょう。
特にチームで働くときには、他のメンバーが皆、自分と同じような(スピーディーな)ペースや、決断力を持っていないことを理解することが大切です。
そのように意識的に周囲に気を配ると、次第にリーダーシップの素質が開花します。
もともと決断力があり、コミュ力が高く、責任感が強いため、チームを率いることが得意です。
そうすることで、チームで目標に向かう方法や、独自の方法で人生を切り拓く道など、選択肢が広がっていきます。
強さを示す
火星が上昇星となる人は、目標に向かって進むことが好きです。
そして、自分の挑戦や結果を通して、自分が強い存在であることを示したいと願っています。
挑戦を好む、負けず嫌いな性格です。
だからこそ、自分の力を試す場を見つけることが大切です。
スポーツに限らず、職場や身近な環境でも、より競争的で自己主張が求められる場面があると、なおよいでしょう。
そうすると、自分が情熱を注ぎたい方向性が次第にみえてきます。
それは競争的な分野で成功することかもしれませんし、未知の挑戦かもしれませんし、人を支えることかもしれません。
どのような分野を選んでも、あなたの強い意志と勇気が道を開いてくれます。
あなたはどんなことも成し遂げられる人ですから、自分の可能性に自信を持ちましょう。
おわりに
今回は、火星が上昇星となる人の特徴について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
1ハウスの火星についての解説も、ぜひ合わせてご覧ください。
同じく、火星星座も組み合わせることで、よりホロスコープを深く読み解くことができるので、こちらもぜひチェックしてみてください。