水星と土星のアスペクト
知性を表す「水星」と、忍耐を表す「土星」の組み合わせです。
学習意欲の高い人や、専門家に多くみられるアスペクトです。
水星と土星 0度 コンジャンクション
2つの天体がホロスコープ上でぴったり重なる状態をコンジャンクション(合)と呼びます。
ある分野のエキスパートとなる人にみられる星の配置です。
知識好奇心の強い「水星」と忍耐力を持つ「土星」が手を組むことで、並外れた集中力を発揮します。
優れた計画性を持ち、自分がやるべきことを細かく分割して、日々のスケジュールを立てます。
時間の管理の上手い人ですから、毎日の計画をスムーズに進められるでしょう。
そうして自分が集中したいことに没頭することができます。
時間をかけて身につけた正しい知識を実践でも活かし、さらには人に教えることも得意です。
研究者や職人、専門的な技術を必要とする仕事など、活躍できる場は多いです。
現実的な思考の持ち主なので、自身の知識やスキルを社会で役立てられる方法をいくつもみつけられるでしょう。
文章を書く才能があり、作家やライター、ジャーナリスト、編集者など文章力を活かせる仕事でも能力を大いに発揮できそうです。
このアスペクトの人は、幼少期から大人びているため、社交を積極的に楽しむよりは、ひとりの時間を有意義に使おうとすることが多いでしょう。
土星の影響力は次第に弱まってくるので、後に水星の社交性が発揮され、年を重ねる毎に人とのコミュニケーションを楽しむようになります。
水星と土星 120度 トライン
学習意欲が高い人にみられる、知的なアスペクトです。
知識を得ている時間に楽しみを見いだし、ひとつの分野を徹底的に探求したいという好奇心に満ちています。
興味の先はたいていの場合ひとつに絞られるので、こちらもコンジャンクションと同様に専門職に特化したアスペクトです。
自分の目指す姿を明確にしたうえで、知識やスキルを得るための長期的な計画を立て実行します。
類い希な忍耐力と集中力によって、自らの手で成功をつかみ取るでしょう。
期日を守れて、時間管理も上手なので、多くの人から信頼を集めます。
与えられた仕事はどんなことでも全力を尽くす、責任感の強い人です。
さらに、このアスペクトの人は記憶力がとても良いので、昔のことでも鮮明に覚えています。
会話をするときにも、詳細な記憶を織り交ぜながら話すので、より相手に話が伝わります。
水星と土星 90度 スクエア
天体同士が90度の角度に位置すると、緊張感のある関係になります。
水星と土星のアスペクトの場合、学習を表す「水星」を「土星」が停滞させるという意味にとれます。
勉強したい意欲はあるにも関わらず、落ち着かない環境や不安によって、長時間集中するのが難しく感じられるかもしれません。
特に、若いうちは勉強や進学で悩むことがあります。
そのせいで、ついネガティブな考え方してしまうこともありますが、回り道のように感じても、目の前のことをひとつずつ乗り越えることで、道は開けます。
一生懸命勉強したことや身につけたことは決して忘れないので、この時期は知識の土台を作る期間です。
難しい状況の中でも忍耐力を培い、生涯を渡って役に立つ知識を身につけます。
また、新しいことを始めようとすると、土星の影響によって不安や心配が襲ってきますが、小さな挑戦を積み重ねることは水星を活性化するのに必要です。
新しい趣味を始めたり、チームに入ったり、ボランティアに参加したり、快適なルーティンから抜け出すことで、このアスペクトの人は精神的にとても強くなります。
その時には、ある分野のエキスパートとなったり、長年の夢を叶えたりするための力が十分に蓄えられているでしょう。
大人になってから、自分の本当に学びたかった勉強を始める人も多いです。
水星と土星 180度 オポジション
天体同士が180度で向き合うように位置するアスペクトをオポジションと呼びます。
知識を司る「水星」を「土星」が厳しく見守っているようなアスペクトです。
土星が常に目を光らせているため、このアスペクトを持つ人はどんなに時間がかかったとしても、正しい知識を学ぼうとします。
普段から、この情報は正しいのか、裏付けされた知識なのかなど、検証を怠らないでしょう。
知識に対する高い意識によって、研究職をはじめとするさまざまな場で活躍できるでしょう。
その一方で、考えすぎる性格により、必要以上に相手の言っていることを疑ってしまうことがあります。
自分の意見を否定されているのではないか、誤解されているのではないかと、常に気になるかもしれません。
相手に共感と理解を示し、コミュニケーションを増やすことが大切です。
文章を書くことが得意なので、メールやSNSなど文字で気持ちを伝えることも有効です。
人が自分に友好的な気持ちを持っていると気づくことで、人間関係は良好になります。
年齢を重ねる毎に、落ち着いた話し方が身につき、人前で話すことも得意になるでしょう。
オポジションは外に働きかけるアスペクトなので、専門的な知識を多くの人に発信していくことができます。
新しい分野よりも、世界で長らく研究されているようなテーマを取り扱うことが多いでしょう。