【アスペクトを知る】金星と土星からわかる性格は?

金星と土星のアスペクト

愛と喜びを表す「金星」と試練や忍耐を表す「土星」の組み合わせです。

贅沢主義の「金星」と、ミニマリストの「土星」が同居しているようなアスペクトです。

土星が金星に影響を与えるので、落ち着いた印象の人に多く見られます。

 

 金星と土星 0度(コンジャンクション)

2つの天体がホロスコープ上でぴったり重なる状態をコンジャンクション(合)と呼びます。

ストイックで自己完結型な人に多いアスペクトです。

感情表現が控えめで、若い頃から大人っぽい雰囲気があるでしょう。

誰に対しても誠実に接するので、周りからの評判も高いはずです。

しかし、他人に弱みを見せるのが苦手で、なんでもひとりで解決しようとする傾向があります。

土星は試練の星といわれていますが、誰かに頼ったり、素の姿を見せたりすることは、このアスペクトの課題のひとつかもしれません。

このアスペクト持つ人は、好きだという気持ちを「責任」と「献身」で表現します。

間違いなく、誠実で良いパートナーになりますが、相手に尽くしすぎるのは、無条件に愛されることを望む金星にとっては不満が残ります。

時にはわがままを通し、素の姿も認めて欲しいと思うのが金星です。

金星を上手に使うためにも、自分を愛することを意識しましょう。

自己肯定力を高めることで、自分を上手に表現できるようになっていきます。

年齢と共に楽になっていくアスペクトなので、心配はいらないでしょう。

仕事では、金融と芸術の分野でビジネスセンスが光ります。

土星は仕事を表し、金星は美意識を表すので、ヘアメイクやスタイリストなど美に関わる仕事も得意です。

大器晩成型のアスペクトなので、時間がかかっても成功を収める人です。

 

 金星と土星 120度(トライン)

「金星」と「土星」が調和の取れた角度で結ばれています。

このアスペクトを持つ人は、判断力に優れているので、どんな状況でも冷静に対処できます。

礼儀正しさに加え、クールな魅力も兼ね備えている人です。

頼もしい存在として、周りの信頼を勝ち得ているでしょう。

周囲が自分に何を期待しているのか分かるため、その期待に応えようと努力します。

反対に自分はというと、他人に期待するタイプではありません。

心を開くのは、ごく僅かな人だけです。

少人数で過ごすことを好み、会話も1対1が理想です。

真面目な印象ですが、実はユーモアに富んでいて人を笑わせることも好きです。

恋愛では、長続きする関係を理想とするので、相手に惜しみない愛情を注ぎ、責任を持つでしょう。

またお金の面では、節約や投資を得意としています。

全体的に金運は良い方ですが、いきなり巨額のお金を稼いだり、大成功したりするようなことをよしとしないので、自分の能力と努力に見合った報酬を着実に受け取るでしょう。

芸術をビジネスと結びつけて成功を収める人もいます。

 

 

 金星と土星 90度(スクエア)

天体同士が90度の角度に位置すると、緊張感のある関係になります。

金星と土星のスクエアは、スクエアの中でも扱いにくいアスペクトといわれています。

金星があらわす「愛」や「喜び」を土星が制限しようとするからです。

このアスペクトを持つ人の孤独感は、幼い頃から始まっているかもしれません。

両親(特に父親から)の愛情不足が関係している場合が多く、そのため、自分は「人から無条件に愛される存在」だ、という意識が低くなってしまうことがあります。

物質的に不自由しなかったとしても、もっと両親からの愛が欲しかったという人は多いでしょう。

父親との関係がうまくいっている場合は、金星を満たすことに罪悪感を感じません。

しかし、このアスペクトが強く作用していると、愛されるために「立派な人間」になりたいという意識が強くなります。

自身の感情を押し殺し、常に良い人であろうと過剰に努力するかもしれません。

良好な人間関係を作るためには、「自分を好きになる」ことが何よりの課題となります。

思い切って隠さずに自分の気持ちを話してみたり、時には少しぐらい羽目を外してみたりすることで、自分の新しい面を発見するかもしれません。

土星の影響は年齢と共に弱まり、楽になっていきます。

自分を好きになる努力をすることで、短期的ですぐに無くなってしまうような幸せではなく、長期的で安定した幸せを得ることができるアスペクトです。

 

 金星と土星 180度(オポジション)

天体同士が180度で、向き合うように位置するアスペクトがオポジションです。

「金星」は自分らしく生きることを望み、「土星」は個人の成長を求める天体です。

そのため、「金星」は短期的な目標しか持てないのに対して、「土星」は長期的な目標を持ちます。

目的が相反する2つの天体が向かい合うことで、感情にストレスがかかりやすくなるでしょう。

土星が今のままの姿を否定してくるので、自信が持てなくなったり、自己評価が低くなる傾向があります。

なるべく自分の感情を表に出さない方が良いと思っているかもしれません。

または、努力しないと自分を受け入れてもらえないと感じる人もいます。

周りの人たちは、そのままのあなたの姿が好きだと思っていても、それを信じられない葛藤があるでしょう。

このアスペクトをうまく使うには、自分はそのままで愛される存在だと、脳にインプットする必要があります。

自分を愛し、前向きな態度を身につけることが大切です。

失敗を恐れることで、実用的な選択をしがちですが、他人のニーズに応えるより、自分が嬉しいと思うことを選択することに意味があります。

そうやって少しずつ自分の金星を活性化することで、土星と金星のバランスがうまく取れるようになってきます。

年齢と共に土星からの圧力は楽になっていくので、感情を表現することも少しずつ楽になるでしょう。

時間がかかっても、長期的な幸せを見つけていけるアスペクトです。

もし創作に興味があれば、努力を惜しまない芸術家となるでしょう。