7月は、重要な星の配置がいくつも重なり、時代そのものが大きく動くような月でした。
8月に入ると、その変化はわたしたちの日常にも届き始めます。
新しい時代を生きる「わたしらしい姿」を、少しずつ見つけていく時間の始まりです。
さらにこの月は、日食と月食という大きな節目も訪れます。
これまでの流れを見直し、新しい方向へ踏み出すきっかけが生まれるでしょう。
夏らしい活気を感じながら、これからも大切にしたいものと、そろそろ手放してもよいものを、自分らしく選んでいく一か月のはじまりです。
2026年8月の天体イベント一覧

まずは、8月に起こる主な天体イベントを一覧で見てみましょう。
| 日付 | 天体イベント | キーワード |
|---|---|---|
| 8月7日 | 金星が天秤座へ | 美意識が高まる |
| 8月10日 | 水星が獅子座へ | 自分らしい考えを言葉にする |
| 8月11日・12日 | 金星の連続アスペクト | 新しい価値観に出会う |
| 8月12日・13日 | 水星の連続アスペクト | 新しい考え方に出会う |
| 8月13日 | 獅子座の皆既日食(新月) | 自分の価値をみつける |
| 8月17日 | 火星・海王星スクエア | 本当に望む方向を確かめる |
| 8月28日 | 魚座の部分月食(満月) | これまで背負っていたものを手放す |

木星が獅子座を進むなか、夏らしい華やかな空気が広がっていきます。
好きなことに夢中になったり、伸び伸びと創作を楽しんだりするのに良い時期です。
お出かけや、気の合う人と過ごす時間も、心を明るくしてくれそうです。
金星と水星が星座を移動すると、星の流れはさらに活発になっていきます。
金星と水星が外惑星と次々にアスペクトを結び、時代の変化を私たちの意識へと伝えていきます。
その流れのなかで迎えるのが、8月最大の天体イベントとなる獅子座の皆既日食です。
これまでの自分のあり方を振り返り、新しい時代に合った「自分らしさ」を見つけていく。
そんな大切な節目となるでしょう。
続く17日には、火星と海王星がスクエアを形成します。
勢いだけで進まず、自分が本当に望んでいることを確かめながら、進む方向を見直すタイミングです。
そして月末の28日には、魚座で部分月食が起こります。
これまで背負ってきたものを下ろし、心に区切りをつけるような、大きな転換点となるでしょう。
ここからは、8月に注目したい星の動きを、さらに詳しく見ていきましょう。
金星と水星がつなぐアスペクトの連鎖

7月には、天王星・海王星・冥王星という時代を動かす外惑星が、「小三角形」を形成しました。

動きの遅い外惑星同士が、ここまで緊密に結びつくことは非常にまれです。これからの時代が進んでいく方向を示す、大きな星の配置となりました。
ただし、外惑星はわたしたちの日常とは異なる時間の速さで動いています。
遠くで星が動いても、それが日常とどうつながるのかは、まだ見えにくい段階です。
その大きな流れを、身近なところへと運んでくれるのが、8月の金星と水星です。
8月11日未明から13日早朝までの約2日間、金星と水星が外惑星と次々にアスペクトを結びます。
時代の変化が、わたしたちの意識へと届き始めるタイミングです。
| 日付 | 天体イベント | アスペクト |
|---|---|---|
| 8月11日 | 金星 × 冥王星 | トライン(120度) |
| 8月11日 | 金星 × 海王星 | オポジション(180度) |
| 8月12日 | 金星 × 天王星 | トライン(120度) |
| 8月12日 | 水星 × 冥王星 | オポジション(180度) |
| 8月12日 | 水星 × 海王星 | トライン(120度) |
| 8月13日 | 水星 × 天王星 | セクスタイル(60度) |
金星と水星が運ぶ、新しい時代の「価値観」と「考え方」

11日から12日にかけて、まず金星が外惑星と次々にアスペクトを作っていきます。
7月に外惑星が形成した小三角形とほぼ同じ度数を、今度は金星がなぞるように進んでいきます。
金星は「価値観」を表す天体なので、外惑星が示す新しい時代の流れを、「価値観」という形で運んできます。
この時期は、何気なく耳にした言葉や、ふと目にした文章、誰かの生き方を通してなど、「こんな生き方は素敵だな」と思えるものに出会う機会が増えそうです。
そこには、これからの時代を生きるための新しいエッセンスが含まれています。
今回の金星は、風のエレメントの影響を強く受けるため、より自由で軽やかな空気を帯びています。
周囲に無理に合わせる必要はなく、それぞれが違ったままでいい。そのうえで、人から良い影響を受けながら、今の自分を柔軟に更新していく。
そんな自由な姿を、わたしたちは美しいと感じるようになるかもしれません。
さらに、牡羊座の海王星から伝わってくるのは、自分の内側にあるものを強く信じる、揺るぎない価値観です。
信念や理想があるからこそ、変化を受け入れながらも、自分を見失わずにいられる。そんな気高さも、これからの時代に大切な美しさとなるでしょう。

そして、12日から13日にかけて水星も次々とアスペクトを取り、新しい時代の「考え方」を運んできます。
金星とは異なり、水星が運んでくる流れには、火のエレメントが強く影響しています。
火は直感を表すエネルギーです。新しい時代の輪郭を、まずは直感としてわたしたちに届けます。
この時期は、「理由はうまく説明できないけれど、これはきっと正しい」という確かな感覚が生まれそうです。
さらに、水星が進んでいる獅子座は、自信を持って自分の考えを表現する星座です。
そのため、まだ十分にまとまっていなくても、まずは言葉にしてみようという気持ちが強くなるでしょう。
いつもとは順番が逆になるかもしれませんが、まずはアイデアを出してみる、直感を話してみる。そのあとで、話し合ったり、検証したりするという流れが生まれやすくなりそうです。
言葉にすることで、まだ誰もはっきりと捉えていなかった新しい時代の可能性が、みんなで考えられるものになっていくのです。
さらに、水星の正面にいる冥王星からは、考えが個人的なものに偏りすぎないよう、強い働きかけが加わります。
視点が「わたし」から「わたしたち」へと広がり、社会や世界という大きな視点も、考えのなかに入りやすくなるでしょう。
8月は、無意識のうちに、新しい考えがたくさん入ってきます。
気がつけば、今までの常識が少し古びたものに見えてくるかもしれません。
8月13日|獅子座の皆既日食

8月のなかでも、特に大きな節目となるのが、13日の未明に獅子座で起こる皆既日食です。
日食は新月のときに起こり、新しい流れへの切り替わりを表します。
ただし今回の日食は、新しい一歩を踏み出す前に、今の自分に合わなくなったものを手放す意味合いが強いものです。
まず手放したいのは、周囲の期待によってつくられた、窮屈な「自分らしさ」です。
「周囲から期待されているから」
「こう振る舞えば評価されるから」
求められる姿に合わせ続けていると、少しずつ本来の自分とのずれが大きくなっていきます。
今回の日食は、そのずれを見直し、ここから本来の自分らしさを取り戻していくための節目です。
獅子座は、「わたしはこう輝きたい」という思いを、自信を持って表現する星座です。
獅子座の皆既日食は、まさに「本当の自分として生きる覚悟」を与えてくれるものです。
これまで内側に眠っていた輝きが、いよいよ表へと現れ始めるタイミングとなるでしょう。
新しい時代で起こる獅子座の皆既日食
今回の日食は、今起こっている大きな時代の変化とも深くつながっています。
日食が起こる獅子座には、木星も滞在中です。
もっと輝きたい、主役でありたいという気持ちがいつも以上に高まりやすいときです。
一方、反対側の水瓶座では、冥王星が長期的な運行を続けています。
冥王星が働きかけているのは、肩書きや地位だけで人の価値を判断しない社会です。一人ひとりの個性や才能が尊重される世界へ向かって、長い時間をかけて変化を進めています。
それなので、もしも自分の価値を外からの評価に委ねていると、認められたい気持ちは大きくなるのに、そうした評価をもらえる機会はむしろ減っていくというミスマッチが起こりやすくなります。
社会からの評価は、肩書きや役職、資格など、あらかじめ用意された物差しによって行われることが多いものです。
けれど、その物差しに映る自分だけが本当の姿だと思ってしまうと、枠の外側にある魅力や才能には、なかなか気づくことができません。
本来、自分の中にある輝きは、社会が用意した枠組みよりも、はるかに広いものです。だからこそ、ここからは自分の価値にもっともっと気づいていくことが大切です。
今回の日食は、外からの評価に「わたし」の価値を委ねないと決意する、大切な切り替わりの瞬間となるでしょう。
8月28日|魚座の部分月食

8月28日には魚座で部分月食が起こります。
日本からは見えませんが、月の9割以上が地球の影に入る、ほぼ皆既に近い深い月食です。
2024年の秋から、乙女座と魚座の軸で、ひとつ大きなテーマが進んでいました。
それは、わたしたちがこれまで背負ってきたものに気づいていくことです。
乙女座は完璧を求める星座です。ミスがないように先回りして確認したり、頼まれてもいないのに周囲のフォローに時間を使ったりします。何かがうまくいかないと、それを全部自分のせいだと感じてしまうこともあります。
魚座は寄り添う星座です。相手の痛みを自分のことのように感じ、自分さえ我慢すればいいと思い込みます。誰かを救おうとして、その人の重さまで引き受けてしまうこともあります。
行動の形はまったく違って見えても、根っこにあるのは同じ思い込みです。
自分が動かなければ、相手の分まで背負わなければ、うまくまわらない。乙女座はそれを実務の形で、魚座はそれを共感の形で担ってきました。
今回の魚座の部分月食は、わたしたちのなかにある乙女座と魚座、それぞれの重たさに気がついていくタイミングです。
すべてを完璧に整えようとしなくても、誠実さが消えるわけではありません。
自分を優先するという選択も、相手を見捨てることとは違います。
無理をしなくても、わたしたちは優しいままでいられます。
ここからは自分の心にも気を配る方向へ切り替えるときです。
乙女座と魚座の軸で続いてきたこのテーマは、魚座で起こる食として今回でひとつの区切りを迎えます。
長いあいだ抑えてきた感情が、このタイミングでふっと溢れてくることがあるかもしれません。
そのときは、これまでどれだけのものを抱えてきたか、優しく振り返ってみてください。
おわりに

ここまで、8月の星空を見てきました。
今年の初めから続いている大きな時代の流れは、8月に入り少しずつわたしたちの日常に届き始めます。
日食と月食も重なり、多くの意味で切り替わりを迎える月となります。
今この瞬間にも、厳しい状況のなかで過ごしていたり、さまざまな思いを抱えていらっしゃる方がいるかもしれません。
8月は、そうした重たさや辛さを、少しずつここに置いていくことができる、内省と癒やしの月でもあります。
簡単なことばかりではないときですが、この時代をみんなで共に乗り越えていきましょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

